FAQ

about Ayako Maeda

いつからフルートを始めたのですか?
きっかけは何ですか?

12歳、小学6年から始めました。
音楽観賞会で初めて生のフルートの音を聴き、どうしても吹きたくなりました。
因みに、初めてコンサートホールで生のフルートを聴いたのはパトリック・ガロワ氏の演奏です。

学生時代は、部活動はしていましたか?

小学校では陸上部、中学校では吹奏楽部、高校では美術部でした。

フルートで大学に行こうと決めたのはいつですか? どのように決心するものですか?

高校2年まで美大へ行きたい気持ちもあったので、そのあと、ということになります。一般的には遅い決断だと思います。ただ、フルートは14歳から、ピアノは3歳から毎週レッスンに通っていました。
人それぞれではありますが、まずは自分が専門的に音楽を学ぶために、現時点でどのくらいのレベルなのかを知ることが必要です。今の練習に何が足りないのか、楽器以外に準備しなければならないことがどれだけあるのかを具体的に知り、周りに相談しながら決めていくことだと思います。

学生時代、1日にどのくらい練習していましたか?

中・高校では日によりムラがありました。試験中などは練習しないときもありましたし、目的があるとムキになって練習したり。でも、大学~留学時代は朝・昼・夜と分けながらですが1日8時間くらい。

上手くなるためには、1日何時間くらい練習しなければならないと思いますか?

演奏体力、そして曲に慣れるためという意味での「練習量」は必要だと思いますが、無駄に長い時間吹いても上手くはなりません。やはり質(練習の仕方)が大切です。

学生時代に1番たくさん聴いたCDは?

佐久間由美子先生のアルバム「パリの息吹き」

プロになろうと決めたのはいつですか?

プロになろう、目指そうと思ったことは一度もありません。
練習の中で、イメージする演奏にならないのが悔しく、あきらめるのが嫌で夢中で吹いてきました。その場面ごとに、たくさんの先生方、先輩方から引っ張っていただき後押ししていただき、気がついたら今に繋がってきました。

フルートをやめたいと思ったことはありますか?

「向いていないかも」と思うことはよくありますが、「やめたい」と思ったことはありません。

筋肉質なように見えますが、筋トレやスポーツはしていますか?

スポーツは何もしていません。筋トレもしていません。
長時間ずっと両腕を上げて、勢いよくブレスして一定の圧力で吐き続けていると、勝手にこのようになります。。。体力は必要ですが、見た目の筋肉よりインナーマッスルのほうが演奏には大切だと思います。

フルートの魅力は何だと思いますか?

音色の変化、気品のあるヴィブラート、響きの太さ。
音圧を作るのが難しい楽器ではありますが、歌に近い表現力があると思います。デリケートな表情も幅広く変化させることができ、強いボリュームはなくても、明るく華やかな印象を持ってもらえる楽器です。

ステージで緊張することはないのですか?

緊張します。でも、緊張して吹けなくなるということは今のところありません。「緊張している場合じゃない」と夢中になって吹いています。

緊張してどうしようもない時、何かすることはありますか?

「あ、私、興奮してる♪」と心の中で自分を笑います。

本番中にミスしたことはありますか?

あります。激しく。頻繁に。

演奏中、何を考えていますか?

そこにある音符の気持ちと休符の気持ち。
その空間を響かせること。

ジャズやポップスでのアドリブソロはできますか? 書き譜ですか?

アドリブは出来ません。自分で予め作って書いたものを演奏することはあります。
また、編曲者の書き譜はほぼそのフレーズのままレコーディングでもライブでも演奏するようにしています。事前に書かれたアドリブをどんな風に演奏すれば、即興のように感じてもらえるか、という趣旨があり、そのニーズもあるからです。

ジャズやポップスでは、何か吹き方を変えていますか?

息のスピード、発音、音色も変えています。
オペラのアリアを歌う声、ミュージカルやジャズボーカルの声色が違うように、楽器でも適した音がそれぞれあると思います。

楽器は何を使っていますか?

YAMAHA884bj (Bijouビジュー)シルバーC管、 Eメカ無し

YAMAHA887   (Idealイデアル)   シルバーC管、Eメカ無し、通常タンポ

フルート以外に、何の楽器が好きですか? その理由は何ですか?

ヴァイオリン。声楽。
表現力が豊かだから。

好きな食べ物は?

お肉。

part Ⅱ ーーー 2017,8,20

シルバーを選んだ理由は何ですか?

柔らかい音色、太い響きが好きだからです。

学生時代、演奏の悩みはありましたか?もしあれば、どんなことですか?

深いブレスが出来ない。息が持たない。連符が苦手。。等。

今、演奏の悩みはありますか?

息が持たない。とにかくピッチ優先と言われると、美しい音色を保てない。。。

これまで、どんなメーカーの楽器を使用しましたか?

始めた当初・ヤマハ41(現在の412)

高校生・ミヤザワ 管体銀

大学生・パウエル総銀(H足)

~途中から、頭部管リリアンバーカート ローズゴールド

~途中から、サンキョウ総銀

留学時代・そのままサンキョウ総銀

~途中から、頭部管ラファン リッププレート金製

帰国後1997年〜・ヤマハ総銀(884ビジュー)

現在〜ヤマハ総銀(887イデアル)

理想的な楽器とは何だと思いますか?

楽器を響かせるには、奏者の身体も響いている状態が大切なので、奏者が力まず自由になれる楽器。

基礎練習のオススメはありますか?

自分に必要な課題は常に変化しますし、人それぞれに悩みも違います。万能薬はありませんが、何のためにしているロングトーン?何を上達させるためにしているスケール?など、目的・目標をしっかり意識することはオススメします。

about Playing

本番で演奏するために、体力以外に必要なことは何だと思いますか?

体力の次に気力。そして集中力。

フルートの良い音とはどんな音ですか?

曲の中でその場面に相応しい音が良い音だと思います。役割が丁寧に表れている、周りとバランスの取れている音。常に一定の音色や音量だけでは「良い音」を表すことが難しいです。
どんなに美人でも男前でも、常に無表情では残念でつまらないのと似ています。

フルートの難しいところは何だと思いますか?

自然で自由自在な、魅力的なヴィブラート。
柔らかい高音とハッキリした低音。

フルートが上手くなるために、練習以外に必要なことは何だと思いますか?

感性を養うこと。楽器の訓練や音楽知識だけでは、魅力的な表現力は育たないような気がします。

part Ⅱーーー2017,8,19

立奏と座奏での違いはありますか?

座って演奏するほうが楽、という人もいますが、座ると足で踏ん張る力が立っているより弱くなるため、身体の重心を下げたり上半身を自由に使うのが難しくなります。また、ブレスコントロールも随分と変化します。座奏で本番が多い人は、座って演奏することに慣れる必要があります。

たくさん練習しても上手くならないのは何故ですか?

長時間吹くことに慣れるのと、何を上達させるかを意識してテクニックを身につけコントロール出来るようになるのと、その意識の違いかも知れません。本当は吹けていない、正しくない場所をピンポイントで捉えて、練習の仕方を考えなければなりません。

練習では上手く吹けるのに、本番だと緊張して出来なくなるのは何故ですか?

何度も吹き直せる練習と、やり直せない本番との場面の違い。そして目に映る景色も、人も、全てが違うからです。

練習時、本番を想像して緊張感を持つことから気をつけてみてください。間違えても止まったり無駄に繰り返さないことを意識する。そして、誰もいない部屋でも、広いホールで大勢の方々が自分に注目していて、自分の演奏を聴くことに集中している、という気持ちで大切に練習していきましょう。また、経験を積むと、本番の不安な気持ちにも少しずつ慣れてきます。

フルートを吹くと首や背中が痛くなります。奏法が間違っているのでしょうか?

原因がいくつか考えられるので、その人の演奏を聞かせてもらわないと相応しい答えが出来ませんが、よくあるのは以下の通り。

・楽器を変えたばかりで、材質的に、またはC足からH足になって以前より重いものを使っている。→時間をかけて慣れることが必要です。

・吹く際に、上半身が身体の内側に向けて力が入っている。→広げるように力を使ってみてください。

・立奏、座奏関わらず、身体の軸がまっすぐに構えられていない。→楽器に寄っていかないで、良いフォームに楽器を寄せましょう。

ゴールドとシルバーの違いは何ですか?

値段の差があるので、どうしてもゴールドのほうが音が良い!というイメージを持ってしまいがちですが、良い・悪いではありません。音の特色、魅力がそれぞれにあり、演奏する人、また聴く人の好みになります。ゴールドには華やかさやきらびやかさがありますが、演奏体力、コントロール力が要ります。1曲吹き通す、もっと言うと1ステージ吹きこなせるパワーが必要です。シルバーは音色が柔らかく響きも太いのが良いところ。息の自由度が高いため、音色の変化がつけやすく、表現力はゴールドに劣りません。

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